矯正装置についてOrthodontic Appliance
当院で用いている矯正装置について、メリット・デメリットも含めてご紹介いたします。
当院では、非抜歯矯正治療を実践しておりますが、これは、EBM(医学的根拠)に基づいた治療方法、矯正装置によって成り立っています。
そのために、安全で高品質な矯正装置をご提供しております。
さらに、審美性にすぐれた装置を選択しておりますので、見た目を気にせず、安心して装着していただくことができます。
1.すべての歯を並べる装置
目立たない・見えない装置を用います。
エッジワイズ装置
上下すべての歯にブラケット(歯の表面につけるボタンのような金具)を接着し、そのブラケットにワイヤーを通して、1本1本の歯に力を加えて動かしていきます。
ブラケットには、金属製のものと、目立ちにくい透明なセラミック製のものとがあります。
通常、金属ブラケットが基本で、セラミックブラケットにした場合は追加料金がかかる医院が多いと思いますが、当院では追加の費用をいただかずに、セラミックブラケット用いた治療を行っております。
セラミックブラケットについて
当院では、審美性はもちろんのこと、品質面においても優れたセラミックブラケット(インスパイアice)を使用しております。
セラミックブラケットの弱点である欠けるといったようなことがなく、安価なプラスチックブラケットのように変色したり、環境ホルモンが溶け出すことも全くありませんので、安心してお口に装着していただくことができます。
インスパイアiceの特長
- 年齢を問わず、あらゆる症状の患者さまに適用可能です。
- クリスタルのような高い透明度で、歯につけても目立ちません。
- 従来のセラミックブラケットと比べて、強度は2倍!
- コーヒー・タバコ・お茶・カレーなどによる変色はありません。
- 表面がなめらかで、装着時の快適性に優れています。
セルフライゲーションブラケット装置(デーモンシステム)
「歯を抜かずに矯正が可能」・「痛みが少ない」・「治療期間を短縮できる」といった特長を持つ、今や世界中で普及している矯正装置です。
ブラケットにワイヤーを強く縛りつけ、力をかけて行う従来の矯正装置とは異なり、ワイヤーが自由に動く構造になっています。患者さまにあったバランスの良いところまで歯列を拡大することができるため、非抜歯治療の可能性を高めることができます。
また、ブラケットとワイヤーに生じるの摩擦抵抗が、数百分の1まで軽減されているため、痛みを感じにくい程度の弱い力でも歯を動かすことができ、他の歯に圧力がかかったり、歯周組織の血流を滞らせることもありません。
当院では、非抜歯矯正治療の選択肢の1つとして、ご提案しております。(こちらも審美面に配慮したブラケットを採用しております。)
リンガルブラケット装置(STbリンガル装置)
歯の裏側に取りつける、まったく見えない装置で、周囲の目を気にすることなく治療に専念することができます。
リンガルブラケット装置(STbリンガル装置)のブラケットは、従来品と比べて非常に小さく、また薄く丸みを帯びたデザインであるため、話にくい・噛みにくい・舌が痛い・歯磨きがしずらいといったデメリットが大幅に軽減されています。
当院では、患者さまからのご希望に沿ってこの装置を用います。
上の歯が裏側、下の歯が表側の治療も可能です。
歯科矯正用アンカースクリュー
歯を動かすための固定源となる装置です。
特に歯を抜いて治療する場合、歯を移動させるための固定源が必要で、通常奥歯で負担します。歯の移動量が大きな場合は、従来、歯を動かす装置とは別に患者さまに長時間つけていただく装置が必要でしたが、ご協力が良くないと十分な治療効果が得られません。
歯科矯正用アンカースクリューを用いることで、装置を着けていただくといった患者さまの負担を減らし、さらに奥歯に力をかけないで治療することが可能になり、治療期間の短縮にも役立ちます。
小さなネジのような装置で生体に親和性の高いチタンでできています。
インプラントのように骨にドリルで穴を開けたりせずに、必要な期間だけ歯茎の中の骨に入れ、必要がなくなれば容易に外すことができます。また傷口も残りません。
倒れている歯を起こしたり、出すぎた歯を骨の中に押し込む治療にも適しています。さらに開咬や過蓋咬合、ガミースマイルなどの治療にも応用しています。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)は透明で目立たないため、見た目のストレスが軽減されています。また、取り外しができるので、歯のお手入れがしやすい、という特長があります。
ただし、歯のがたがたの程度が比較的小さい方が対象であること、装置を長時間装着する必要がある等の制約があります。
デジタル歯科矯正治療(インシグニア)
歯並びのデータをコンピューターでシュミレーションして、患者さまごとにデザインされたブラケット、ワイヤーを製作します。
そのため治療目標を予測しやすく、治療の質の向上と治療期間の短縮につながります。
2.あごを拡げる装置(拡大装置)
この「2.あごを拡げる装置」を含めた「3.前歯を前へ動かす装置」「4.奥歯を後ろへ動かす装置」につきましては歯列の内側に装着されるので、目立ちません。
拡大床
クワドヘリックス
スケルトンタイプの拡大装置(ハイラックス)
リップバンパー
※拡大床・リップバンパーについては、取り外しのできる装置です。
3.前歯を前へ動かす装置
リンガルアーチ
4.奥歯を後ろへ動かす装置
GMD装置
ディスタルエクステンションリンガルアーチ
5.あごの成長をコントロールする装置(顎外固定装置)
主にご自宅で装着していただく装置です。
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ヘッドギア
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上顎前方牽引装置(フェースマスク)